単純ヘルペスは繰り返しやすい

ヘルペスウイルスは、一度感染すると人間の神経節に遺伝子の形でもぐりこみ、一生そこに住み着いてしまう特徴を持っています。無理に取り除こうとすると、神経を傷つけてしまいます。

人の身体は、初めて感染したウイルスには、その増殖を抑える方法がないため激しい症状をしばしば引き起こすことが知られています。いわゆる免疫がない時に感染すると重症化するので、予防接種が行われるわけです。

一度感染すると、そのウイルスに対する免疫が体内にでき上がり、次に感染してもウイルスの増殖を抑えられるようになります。ヘルペスウイルスにも同様なことがいえ、最初の感染の時には帯状疱疹ウイルスの場合は、水ぼうそう、単純ヘルペスの場合は、発熱や発疹などの症状を引き起こします。

感染によって免疫ができると、ウイルスが神経節に残っても、その活動を抑制することができるようになります。ですから、ヘルペスウイルスは神経節の中でじっとしているわけです。しかし、過労や老化などで身体の抵抗力が落ちると活性化して、痛みや水ぶくれなどの症状を引き起こします。

帯状疱疹の場合、この再活性は一生に1度か2度といわれていますが、単純ヘルペスの場合は何度も繰り返されます。このように、ヘルペスは一度感染したら、一生付き合っていかなければならない病気です。